ヅラサバギ ビヂジョグ ゾ シジミ

ボセパ バンボ ゴロギソリ ロ バギ ズヅグ ゾ ビビビ ザ。

振り向くな!

するなと言われるとしたくなるのが人間ですが、この場合は死ぬ。たぶん振り向かなくても死んでるけど。

 

 

 

艦これアニメの最終回放送から1週間が経ちました。出来栄えを艦これの戦闘評価ランクでいえば間違いなくE敗北でしょう。普通ならまず経験しない負け方ですね。

じゃあいったい何がどうやってこんなことになってしまったのか。ぼくの個人的な観点から見ていきたいと思います。

 

・声優を起用した意味はどこに行ったんだ

ゲーム内での台詞を言わせたいのはわかるんですが、無理やり突っ込んできてる感が半端なかった。せっかく同じ声優を起用して喋らせてるんだから、もっと柔軟な台詞回しになるべきだった。ゲーム内のシステムボイスを継ぎ接ぎしてやりくりしてるMAD製作者の方がきれいな会話をさせてるのは一体どういうことなんですかねえ…

 

・バトルと日常は両立しない

アニメ艦これを見た人たちの評価としては大きく分けて「6話のノリでよかった」「戦闘シーンが雑で少ない」という2つのものがあったように思います。前者は最近トレンドの日常風おきらく部活アニメ、後者は艦これらしいバトルアニメへの要望なのですが、本来この2者が並び立つことなどまずありえない。ガンダムにほのぼのとした日常性を求める人は当然おらず、逆にけいおん!に苛烈なバトルを求める人間などいません。「そういうものではない」と誰もが分かっているからです。

じゃあ艦これはどうか。ここでの『艦』とは軍艦であり、軍艦とは言うまでもなく戦うための船のことを指します。戦うための兵器をコレクションするゲームなんですから、当然流れとしてはガンダム寄りのバトル作品になってしかるべき……だったはずでした。しかし始まってみればバトル作品とはとても言えない日常ごっこの数々。何が起きたのか…と頭を抱えるぼく。答えは最終回の後に降ってきたのです。

・○ブラ○ブ!のノリを持ち込まれて死に至った艦これアニメ

最初に申しあげますが、ぼくは例の某スクールアイドルアニメを1話たりとも見たことはありません。なのでここから先はただの偏見です。

脚本担当の1人に例のアニメのライターさんがいたそうですね。そうなるとなんとなく話は見えてきたわけです。艦これもアレと同じく女の子がたくさん集まってみんなで何かしようみたいな作品ですから、同じようなノリを持ち込まれてしまっても何ら不思議はありませんね。女の子ですから喜怒哀楽たしかにありますわ。活躍もあれば挫折もあるでしょう。時には喧嘩しちゃったり、またおしゃべりでの息抜きや遊びで羽休めも必要です。なるほど確かにおきらく部活系アニメになるわ。昨今のおたくに大人気なストーリー展開ですね。…で、艦これでやる意味は?当然ながら、艦娘たちが所属しているのは部活でも同好会でもありません。軍ですね。艦娘たちの戦いは「おきらく部活」であってはならないのです。世界の存亡を背負って戦ってるはずの子たちがこんなおきらくな日常繰り広げてたら、そりゃあ提督諸兄はブチギレますわ。

・無線封鎖してるわけでもないのに戦闘中棒立ち会話

さて、前の文でおきらく部活風の脚本が土台無理だということを述べましたが、じゃあ戦闘シーンは良かったのかと言われたら答えは間違いなく否、むしろこちらの方が程度としてヒドいと言わざるを得ません。最終回にてとりわけ顕著だったのが「戦闘中にも関わらず、回避行動も取らず棒立ちでおしゃべりを続けている」光景。無線を使え、あと集まるな散れ。そこに急降下爆撃きたら君たち一網打尽だぞ。無線が使えないのであれば、連携を取るためにある程度近づいて会話せざるを得ないので仕方ない部分もありますが、それにしたって最低限移動しながら会話するなり至近弾食らうなりの描写が無くては困りますね。動かない敵に当てられないとか深海棲艦の射撃へたくそすぎでしょ。しかも会話したところで大した連携もしてないし。

あと「艦」としての戦闘にこだわりすぎているのか、「艦娘」ならではの戦い方がまったく見られなかったのも大きい。艦隊戦として演出するのであればすべてが実際の軍艦を動かす『アルペジオ』の劣化になってしまうのは不可避なわけで、やはりそこは人型を生かすべきではなかったのか。最終話で長門さんがようやく格闘戦をしてくれましたが、ああいうのでいいんですよ。それこそ4話で言えば「せっかく高速艦統一しているのだからスピードで翻弄するような描写」があっていいし、10話の吹雪ちゃんノーガード乱打シーンでも「至近距離まで近づいて接射」とかがあればもっと違った評価になった可能性だってありますわ。ミリオタ警察とか本当に存在自体がめんどくさいしこれが無難だったのかもしれませんが、戦闘描写がこんなんじゃおきらく部活支持者が減らんわけだわ。3話の睦月ちゃんの前に滑り込んで敵艦爆迎撃したときは「そうそう!こういうのだよ!」と思ったんですけどねえ……。

戦闘も微妙の上に意味の分からないおきらく部活ごっこしてたら、そりゃどっちの支持者もそっぽ向きますわ。甘党と辛党を両方呼ぶために砂糖と一味唐辛子ぶっこんでも食えたもんじゃない味になるのは分かりきってるだろうに。

 

・キャラの扱いがあまりにもひどい

艦これアニメの悪い点でも1,2を争うのが「キャラ設定の改悪」「(わるい)二次設定の流用」ですね。これに怒り狂った提督諸兄も少なくないはず。とりわけ大井ファンとフブキスト、あと足柄親衛隊に如月の養父のみなさんは本当にブチギレていいと思いますわ。

以下被害者の皆さん。

吹雪…提督の贔屓で登用、贔屓で旗艦に出世、贔屓で大規模作戦参加(と捉えられてもおかしくない脚本)。数多い先輩の中で赤城だけ特別扱いする後輩の屑

如月…脚本上本当に何の意味もなく殺されるかませ犬

大井…ところかまわず暴言とクソレズをまき散らす害悪の権化

北上…大井に介護される認知症末期の御老人

足柄…唯一駆逐艦に呼び捨てされる年長組、行き遅れ設定

金剛型…池沼。長女は愛する提督と大淀の区別もつかないガンギマリ状態、次女はクソレズ、三女は空気、四女はイベント実況生主。

赤城…過食症、慢心、口だけでかいけどいざピンチに陥ると何もできないチキン

加賀…クソレズ気味、カルシウム不足

翔鶴…丁寧なようでいて言葉の節々に先輩を舐めてかかったような棘を含ませていく

瑞鶴…慢心上等、先輩に対して敬語を使えないクソ生意気さ

長門…口だけ偉そうだけど自分で何もしないくせにリスと遊び挙げ句優秀な後輩の活躍の機会を奪う最低上司

島風…じっとしていられない池沼、仕事をすっぽかし人の話を聞かないクソガキ

これ中学生のSSの設定じゃなくて公式アニメなんですよね。たぶんアニメ放映前のぼくに教えてもぜったい信じてもらえないと思います。改悪じゃなくても睦月とかいろいろキャラが変になってたりするのでそのあたりもやっぱり酷評につながってるんじゃないでしょうか。変な場面がなくただ喋らせてもらった羽黒那智望月弥生あたりが一番幸せかもしれない。あとは半ば視聴者代弁役になってた陸奥や装備マニアこじらせた夕張か。バリさんだけはぼくも評価している。

 

・ゲームのBGMなんで使わなかったの?

艦これ原作の楽曲は通常海域イベント海域含め非常に良質なものが揃っています。とくに最終回はせっかくミッドウェーだったのですから、かのMI作戦ボスBGMを使えば手軽に絶望感を演出することができたのではないでしょうか。あれほんと怖い曲だし。権利関係がめんどくさかったんでしょうかね。アニメ版のも悪いとまではいいませんが…やはりゲームのBGMを使ってほしかったという気持ちはあります。最後の全員集合からの一転攻勢シーンで「全艦娘、突撃!!」が流れたら勝ち確みたいでカッコ良かったと思う。

 

・総評

せめて脚本家を統一するか事前にどういう方向で進めていくか協議してほしかった。バラバラのままならいっそオムニバス形式で良かったでしょ。金だけかかった悪いアニメのお手本みたいになってしまっている。続編では名作になってくれなんて過ぎた願いは抱かないので、せめてもう少しマシになってください。あとクソレズ要素を脚本から削除してほしい。

 

 

 

おたくは面倒な生き物なので理想から外れると噛み付いてくる。

 

 

 

おわり。