今のライダーでジャラジみたいな外道出したらPTA顔真っ赤になるんでしょうねえ。毎週恒例の話。
艦これアニメ11話感想。
今回からいよいよミッドウェー編開始です。今までのクソみたいな日常ごっこは何だったのかというレベルの濃密なハード戦闘回でした。以下ポイントごとの感想。
・赤城の夢について。
まあ、ご存じ実際のミッドウェー海戦の結果ですね。それまでほぼ無敗を誇った帝国海軍の正規空母4隻が全滅するという致命的な惨敗を喫し、その後の凋落への第一歩ともいわれる戦いです(諸説あります)。この時敗北の決定的な原因となったのが、「ミッドウェー島への攻撃」と「敵機動部隊への攻撃」どちらを優先するかを作戦司令部と現場とで共有できなかったことによる戦闘海域での兵装転換、また索敵が遅れたことによる敵機動部隊の見落としですね。格納庫内に外した魚雷やら取り付ける前の爆弾がゴロゴロ転がってるところに敵の爆撃を喰らったらどうなるか…子供でもわかりますよね。
この時航行不能に陥った赤城を雷撃処分したのが舞風です。こんな汚れ役以外で活躍する舞風を読みたい方は『鶴翼の絆4』を買おう(ステマ)
・MI作戦始動について。
陽動としてAL方面に艦隊を差し向けるというのも実際の再現ですね。もちろん前回の感想で述べたように、この時の暗号はすべて敵に漏れていたのでまったく陽動にならず、逆に使える戦力を制限されてしまいMIでの大敗につながるわけですが。とりあえずここでの意義はクソレズの分断にあると言ってよい。画面の前で思わず大笑いしてしまった。ざまあ。しかし翔鶴と瑞鶴が出撃できなかった時点でぼくたちはもう何かを察し始めたわけです……。
大和の出撃シーンが完全に特撮の防衛軍特殊メカ発進のアレ。というかあなた自由に艤装出せるんじゃなかったのか。専用出撃レーンまで作ってもらえて、それで戦果0だったら帝国海軍の名折れでしょ……。どうやらそのシーンのあとに大鳳が居たようなのですがぼくは未確認でした。うちに居ないし。
・ミッドウェー島のあれについて。
艦これのMI作戦にはきちんと「中間棲姫」というMI島のボスがいるのですが、アニメでは何故か飛行場姫になっていましたね。あいつは13秋イベE4で猛威を振るったボスで、本来のモチーフはヘンダーソン飛行場なんですよね…。うちの総旗艦たちが15時間に及ぶ死闘を制して粉砕しましたけど。出来ればもう二度とお目にかかりたくはない敵ですわ。間違ってもほっぽちゃんではない。
・作戦開始後の経過について。
まず飛行場姫をボッコボコにして、そこから第二次攻撃を加えるところまで完全に実際のMI作戦の再現です。つまり編成をちょこっといじったところで未来は何も変わっていないという…。で、第二次攻撃用に兵装転換をしているところに敵の機動部隊が現れ…という結果は冒頭で述べたとおりですね。アニメでは大和たち主力艦隊が合流できないまま戦闘を開始していましたが、実際のミッドウェー海戦での主力艦隊(戦艦ども)は戦闘海域の後方で待機したままなにもせず眺めていただけでした。ある意味再現と言えるかもしれません。ただ、見る限り護衛のゼロ戦も居ないし、空母がほぼ全員中破しているっぽいので実際よりひどい経過になってるような……これじゃあ飛龍の反撃もないまま一方的になぶり殺しにされるだけじゃ……。吹雪ちゃんの主人公救世主補正に期待。大和がアウトレンジから三式弾とかで爆弾を狙撃してみせたりしてくれるとぼくがうれしい。
・全体的にみて。
艦これにおいて最も重要なはずの「前世の記憶」「同じ過ちを繰り返さない」という要素がこれまで軽視というか無視されてきたのに、何故今になって唐突にクローズアップされたのか。如月ちゃんと祥鳳の犠牲が完全に無意味になってるじゃないか。脚本家同士で作戦目的(作品方向性)の共有が出来ておらず、いたずらに話数を消耗し気づいたら手遅れ……これこそある意味一番史実(の大本営の)再現じゃないですかね……。カレーとか水着回は映像特典でやってほしかった。最初からこういう路線で統一してくれればここまでメチャクチャになることもなかったのでは?と思わずにはいられない。
最後に。飛行場姫にたこやきは絶対与えてはいけない。絶望をまき散らす悪魔である。
おわり。